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給食を残すと叱られる謎

2004/12/18

4時限目まで笑っていた子が、給食を食べ切れずに泣いている。
昼休みを終え、5時限目が始まっても泣いている。

授業中だというのに筆箱すら出さないのは、授業をボイコットしようという反抗心の表れではない。
机が給食で埋まり、出せないのだ。
昼休みが異様に長いからといってイタリア人というわけでもない。

その児童は教師から、ランチタイムの無期限延長(Vゴール方式)を言い渡されているのである。

同級生を励ますべきか見捨てるべきか、どう声をかけてよいのか分からないあの微妙な距離感。
授業を受けながらも刻一刻とひからび、劣化し変化ていく食品への抑えきれない関心。
国語の授業中であっても心の中では理科の実験観察中だ。
(小学校にて給食ではなかった方々には伝わりにくいだろうが想像力でカバーして頂きたい。)

多少の体罰でも全国ニュースとなる現在から考えれば、あの放置プレイは凄まじい出来事だったのである。
当事者の児童は、大人になった今でも「コッペパンを見る度に夜寝つけなくなる」という重度のPTSDを抱え苦しんでいる。(と思う)


ここから本題である。
ではどうして給食を残すことが罪なのか?

まず「もったいない」といった残飯を捨てることへの批判があるだろうが、問題視すべき点は「デフォルトの量」である。 
当然、給食は成長期に必要な栄養を過不足なく摂取できるよう、バランスの良い献立となってはいるだろうが、全員同じ量ということは体調や体格等の個人差は取り入れられてないということになる。

それを踏まえ、冒頭の児童は「規定の栄養摂取を拒んだ為に罰則を与えられた」と捕らえれば、
規定量では足りずにおかわりをした児童も、「栄養の摂取しすぎ」により処罰の対象となるのが当然ではないか。


そう。 給食で腹八分目にならない全員を叱るべきなのだ。


私は今、これに気付き学級会で提案できなかったことを悔やんでいる。
「おかわり派」も含め、処罰対象者が多すぎれば教師も考えを改めざるを得なかったであろう。
あの異様な5時限目を回避できるかもしれない突破口がすぐそばにあったのに・・・。

 

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