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シリーズ日本語の謎 「本場」

2004/11/16

何かしらが活発な地域を指す言葉はいくつかあるだろうが、
「本場」には、「盛ん」や「処」にはない優位性を持った唯一無二な響きが感じられる。

「ワイン造りの盛んな土地にいったことがあるかい?」と言われるより、
「ワインの本場も知らないくせに、プププ」 の方が格段に腹が立つのは言葉の持つ特異性からくるものだろう。

例え同じことに熱心だとしても、一緒くたにするには失礼なほどレベルが違うことはある。
日本のJリーグを見て、サッカーの本場と例えるのは相応しくないし、
メジャーリーグは「野球が盛ん」「野球処」より「本場の野球」がしっくりくる。

が、

かといって「本場」は全て褒め言葉だとは限らないのだ。



「本場のナポリタン」
これを聞いて「おいしそう」などと思う輩は、中田英は所詮ヤンキー顔ってことにも気付けないミーハーさんだ。
駅からちょっと離れた古臭い喫茶店。ここのナポリタンこそは本場を越える味である。

「本場の中華そば」
親指をスープに入れて運んできてくれるなんて思ったら大間違い。
日本のそれ以下なのは、どんならーめん通だろうとも行く予定がないのはその証だ。
本場のパンダだって抱きついたら毛はごわごわに違いない。


本場を称する地区があっても疑ってかかる。
徐々にそういったすさんだ習慣を身に付けることによって「本場のいじわる」を習得してほしい。

 

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