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犯罪報道で動機を重視しない謎

2004/5/23

調べに対し「金に困ってやった」と供述している

犯罪報道の動機で輝くNo1はこれであろう。他には「カッとなって」「むしゃくしゃして」というのも多い。
ありふれた動機の報道、これがいじわるネズミには謎である。

動機をなぜ報道するのか。場所や時刻、その内容は当然報道すべき事柄であるが、動機は報道される側が「どうして」という事件の原因に対する知的欲求が生じていることを報道側が察したからこそ追加されているのではないか。

そうであるならば動機から犯行までをもっと詳しく説明すべきである。「金に・・」だけでは釈然とせず、知的欲求を満たす内容には程遠い。強盗の前になぜ働いた給与で賄う選択肢が消えたのか、「むしゃくしゃしてやった」それは動機として理解するとしても、なぜむしゃくしゃの解消にその犯罪を犯す選択をしたのかといったさらなるもどかしさが生まれてくる。


調べに対し「むしゃくしゃしていて、最初は物を叩いていたがエスカレートしていき人を殴った」と供述している
       
いろいろな時間的制約があるだろうが最低限これくらいの内容は調べ、伝えて欲しい。
これを伝えていくことで、自分となんら変わらない人間が犯罪者になるまでの流れを把握でき、同じ犯罪を犯してしまいそうになった時、同じ轍と気付き踏みとどまり、犯罪抑止にも繋がるのではないか。

どうも報道側には、犯罪者とは特異で異質な性格をもった人間で、犯罪歴の無い人間とは隔離したがる風潮を感じてしまう。
犯罪者といえども、それまでは皆と変わらぬ一般人であり、誰でも犯罪者となりうる可能性があることを考えれば、こういった内容を伝えて犯罪を身近に感じさせることが報道の当然の責務ではないか。

 

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